DIGITAL WELL-BEING

ちょっと前くらいから、「自分らしく生きよう」とか「自分と向き合い、自分を知ることが大切」という言葉が本とか映画とか、あちらこちらで語られている。最新号のWIREDでは、「DIGITAL WELL-BEING」のテーマのもと、外部からハックされない為に、自分のことを知る重要性が高まっていると述べられていた。

18世紀の哲学的思想を基盤に、人間の感情や選択は何ものにも侵されていないと思われがちだけど、実際は外部から影響を受けないことは不可能であると。テクノロジーが進歩してきた今、人間は以前よりもハックされやすくなってきていて、政府や企業はわたし達以上にわたし達のことを知っている。

たしかにそれは感じるな。Youtubeではひとつ曲を検索するとわたし好みの知らない曲がずらーっと出てきて、ついつい画面から離れられなくなる。Spotifyではわたし専用のプレイリストを作ってくれるし、Netflixでは"Top picks for 〜"のリストがあって、これ面白そう!と思わなくても、観てみたらツボだったということは、よくよくある。

WIREDでは歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんとCenter for Humane Technologyのトリスタン・ハリスさん、WIRED USの編集長ニコラス・トンプソンさんによる、"人間はハックされやすい動物であること。わたし達はどのようにすればハックされないか。企業レベルでテクノロジーは今後どのように活用したらいいか。"についての鼎談が書かれていた。

わたし達がハックされにくくなる為には、ハックされていることを認識して、自分のことをよく知って、コンピューターより先回りすることが必要だと書かれていた。具体的には、瞑想をしたり、セラピーを受けたり、芸術やスポーツの力を借りるなどと。

情報過多の時代だから、どんどん自分の中で要らないものは抜いていく作業が必要なんだなと改めて思った。ストレスになるだけでなくて、無防備にしていると、知らない間に政府や企業に監視され、操作されている。

うまくテクノロジーと付き合っていかないとね。

23時のあたまの中

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