東京オペラシティアートギャラリーにて開催中の、「Tom Sachs TEA CEREMONY」へ行ってきた。
アメリカの現代アーティストTom Sachs。本展では、日本文化を深くリスペクトする彼の視点で、伝統的な茶道が解釈されている。合板で作られた茶室や、NASAのロゴが入った茶碗など。日用品や工業用素材で作られた茶道具の数々が展示されていた。
彼はもともと着想源の日本で展示することを念頭に、2012年から本格的に茶道を習い始めたそう。2016年にNYのイサム・ノグチ美術館で好評を博した「Tom Sachs Tea Ceremony」がブラッシュアップされた形で、今回日本にやってきた。ユーモア溢れる彼の解釈に、訪れた人たちも一つ一つ見入っていた。
ハンドソープが設置されている、つくばい。
最後に見たムービーは、亭主であるTomが客を迎え、お茶会を開くというものだった。Tomが洋服に下駄を履いて茶会の準備をする様子や、客の女の子が茶室までの飛石を飄々と歩く姿はなんともシュール。(個人的には、とても好きな雰囲気)
さらに、お茶菓子はピーナッツバターが塗られたクラッカーとオレオだったり、茶筅が電動だったり、掛軸にカタカナでモハメド・アリの名言が書かれていたり、、
ムービーよかったです。
茶室の入口
"It's not bragging if you can back it up"というモハメド・アリの言葉がカタカナで書かれている掛軸。
カルチャーってこういう形で、古いものが再解釈されて、未来へ引き継がれていくのよね。Tom流の茶道が、将来どこかでスタンダードになっていたら面白いなぁ。
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