先日、パリを拠点とする出版社Toluca Éditionsによる展覧会に行ってきた。場所は、明治神宮前のアートギャラリー、The Mass。
Toluca Éditionsはアーティスティック・ディレクターのAlexis FabryとOrivier Andreottiによって設立された出版社。この出版社の作品で代表的なものにartist's bookというのがあり、本展ではvol.42の中の12作品が展示されていた。
そもそもartist's bookとは、20世紀に生まれた、出版物という形で表現された芸術作品である。トルーカ・エディションズのそれは、幅広いテイストの写真家やライター、デザイナーなどのアーティスト達のコラボ作品であり、本の中身だけでなく外装もこだわって作られたオブジェのようだった。
わたしは森山大道やRoe Ethridgeの作品に魅かれた。その他、有名どころでは荒木経雄やThomas Ruffの作品があった。
森山大道「COLOR」
モノクロ写真が多いと言われている森山さんの貴重なカラー写真。ディープな街のひとコマを撮った写真が素敵。
Roe Ethridge「Cigarettes and Apple」
アメリカ人のアーティスト、ロー・エスリッジ。写真を撮ることで、ばらばらのピースの間に関係性を持とうとしているそう。
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