「ホモ・デウス」という本を読んでから、何となく肉を食べるのを避けるようになった。全く食べないわけではなく、食べたらおいしいってなるんだけど、1人で食事をする時は、あまり選ばない。
本の中に、哺乳類も人間と同じように欲求や感覚や情動があって、屠殺場で殺される前などは、それを察知して鳴いたりするのだという記述があり、想像するとわざわざ肉を食べようと思わなくなった。このお肉を私が食べるが為に、また牛や豚や鶏が殺されてしまうと。畜産で生計を立てている方々には申し訳ないのだけど。もともと人間はアニミズムの考え方で動物と同等だったのに、農業革命で家畜が誕生し、人間は動物を飼い慣らすことによって優位な立場になったと書かれていた。
「ホモ・デウス」は、イスラエル人の歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、"人類はこれからどこに向かうのか"について描いた作品だ。彼曰く、人類はこれまで飢饉や疫病、戦争によって命を脅かされてきたが、いまやこれらは克服されつつあると。そして、これらの問題を克服しつつある人類は、次のステージへ向かうと考える。それは、不死と幸福と神性の獲得だ。将来、人類は自らを神(デウス)にアップグレードさせると筆者は言う。
ちなみに、ここでの不死は遺伝子を操作して強い身体を作ることによって、不死を目指すというものだったが、不死については、2001年公開の映画「バニラ・スカイ」に出てきたLE(ライフエクステンション)社と主人公との契約なんかも、その一例かと、ふと思った。コールドスリープによって肉体を延命し、その間理想の夢を見ていられるというもの。契約期間が終わると、現実を生きるのか、夢を見直すかの選択をする。現実を健康な状態で生きるわけではないが、不死の一つの方法かと思った。
てなわけで、また肉の話に戻るのですが、肉の量を減らすと以前より砂糖を欲しなくなってきた。なんていうのか、肉と砂糖はわたしの身体にとって同じくらいの重さ?なのだと思う。肉を食べれば砂糖を欲する。肉には砂糖たっぷりのものでないとバランスがとれないというか。肉や砂糖の量を減らすと、身体がちょっと軽くなって、肌も若干きれいになった。そうは言えども、今のところは、どちらも完全にやめようとは思っていない。量は考えつつだけど。
バニラ・スカイのペネロペのキャラクターがかわいい。
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