Saul Leiterさん

ニューヨークの何気ない日常の一コマをとらえた写真。Louis Vuittonのフォトブックコレクション"Fashion Eye"をパラパラ見ているときに、目に留まった。

Fashion Eyeは有名なフォトグラファーたちが世界の各都市を撮影した写真集である。日本人だと篠山紀信さんがシルクロードを撮っている。

ニューヨークを撮ったのは、Saul Leiterという男性だった。彼の父はユダヤ教の指導者で、彼も勿論その道を進む予定だったが、家族の反対を押し切ってアーティストを志し、ニューヨークにやってきた。元々は画家志望だったが、友人からの勧めで写真を始め、フォトグラファーとして活躍した。一時期は、Harper's BazaarやELLE、VOGUEなどのファッションフォトも撮っているが、そのような商業的なものはあまり好きじゃなかったようだ。写真を撮ることが純粋に好きで、彼にとってその行為に意味はなく、"生きる"ということ、そのものだった。自由な表現ができないファッションフォトにフラストレーションを抱え、実際に仕事も減少していった為、その後は世間から離れ、隠遁生活を送った。

彼の写真は、ぼかしを使ったものが多く、写真自体もシンプルで情報量が少ないためか、神秘的な感じがする。意識的であれ、無意識的であれ、一枚一枚に彼の深い想いがあるような印象を受ける。実際は、どうか分からないけど。

↓公式ではないけど、彼の写真を集めたアカウント

↓Louis VuittonのFashion Eyeについて。ライターさん以外にも素敵なフォトグラファーたちの作品が。これに出会ってから、フォトブックにハマった。

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